「はじめに」の話
もしタイムマシンがあったら……
もしこの世界にタイムマシンがあって、一度だけ過去に戻ることができるとしたら……、誰か一人に一つだけメッセージを伝えることができるとしたら……
メッセージを伝える相手が過去の自分だということに迷いはないけど、では何を伝えるかといわれると迷ってしまう。
実際、いいたいことは山ほどある。とても一コマでは描き切れないほどある。
が、一つだけしかメッセージを伝えることができないとしたら、「投資しろ(というか、お願いだからしておいてください)」と伝えたいと思う。
と、この数年で、そう考えるようになった。
「資産形成」を始めよう
具体的でわかり易く、そしてキャッチーなので「投資」という言葉を使ったが、正確には「資産形成」を少しでも早く、少しでも若いときからしておいたほうがいい、というのがメッセージの真意。
僕自身が、資産形成(資産運用、投資)に関心を持ち、恐る恐る実際に始めたのはほんの数年前。まだまだ初心者。まだまだ勉強中。
ただ、すぐに一つだけは確信を持てたことがあった。
それは、少しでも早くから始めるべきだ(だった)、ということ。
そして、思った。このことを娘たち二人に伝えなければ、と。
いつ、どうやって伝えるか……
しばらく前から、娘たち二人に、早くから資産形成を始めよう等々の「お金」の話を、いつ、どのように伝えようかずっと考えていた。
成人、卒業、就職、タイミングがないわけでもなかったし、機会があればすぐにでもという考えもあった。
が、とても気になっていることもあって、それは、娘たちにしっかり意図が伝わるだろうか、理解してもらえるだろうか、ということ。
これからする話は、大袈裟でもなんでもなく、本当に人生にかかわる大事な話なのだが、娘たちの今の年齢で、そこまでの重大さが理解できるだろうか、腹に落ちるだろうか、と心配。
実際、僕自身が二十代だった頃に、数十年後のこと、老後のことを念頭に置いた資産形成の話をされても、素直に耳を傾けることができ、そして実践できたかといえば、かなり難しいだろうと思うからである。まあ、そして、事実、若くから資産形成に取り組んでこなかったわけだし。。。
そして、もう一つ懸念事項が。
それは、二人とも、離れた場所で別々に生活しているということ。
一緒に生活していれば、ゆっくりと時間をかけて話をすることもできるが、現状ではそれも難しい。が、一度話をしただけで、そのときに響かなかったら、とても重要な話なのに、それで終わってしまうことも考えられる。それは避けたい。
で、思ったのである。
だったら、娘たちに伝えたいいろいろな「お金」の話をコンテンツ(記事)化しよう、と。
そうすることで、離れていても、それぞれが時間のあるときに見ることができるし、繰り返し見ることもできる、そして何らかの理由でスイッチがしっかりと入ったときにも、改めて見ることもできるし、と思ったのである。
人生にかかわる大事な話
これからする娘たちに伝えたい「お金」の話は、繰り返しになるが、本当に人生にかかわる、特に人生の後半を左右する大事な話だと考えている。
娘たちが、自分たちの老後について意識し始める、今の僕と同じ年齢ぐらいかもしれない数十年後、場合によってはもっと後、僕がこの世を去ってしまっているくらいの先の話かもしれないが、まだまだ先ではあるがいつか必ず、娘たちはこう思うと確信している。
あのとき「お金」の話をしてもらってよかった。資産形成を早くから始めてよかった。そう思ってくれると。
が、しかし、こうなる場合だってある。
何であのとき、しっかり話を聞かなかったのだろう。何で資産形成に取り組まなかったのだろう。と、残念ながらそうなってしまうことだってありえる。
実際、僕自身、十年後か二十年後に、「ああ、●●年前の僕よ。資産形成を始めてくれてありがとう!」となると確信しているし、そうなるように資産形成を続けていかなければならないと強く思っている。
ただ、今ここで、しつこく「大事だ」「重要だ」と書いても、きちんとは響かないだろうし、しっかり腹に落とすことも難しいだろう。
なので、真意がしっかりと届き、理解してもらえるよう、これからわかり易く「お金」の話を進めていくように努めたいと考えている。
僕が娘たちに伝えておきたい「お金」の話
これからする話(当サイトのコンテンツ(記事))は、資産形成についてを中心に、クレジットカードの使い方、リボ払い、マルチ商法についてなどの気を付けて欲しいことなどなども含め、僕が娘たちに伝えておきたい「お金」の話です。
もしかしたら、ありがたいことに、娘たちと同年代の若い方々、あるいはその保護者の方々などが目にされる機会もあるかもしれません。目を通していただいた皆さまの、ほんの少しでもお役に立てれば幸いです。
情報の正確性、妥当性には十分に注意を払いますが、その内容を保証するものではありません。また、単純に「正しい」「間違い」と断ずることのできないような事柄については、僕が娘たちにどう理解して欲しいか、どう考えて欲しいかという視点で書く予定です。あらかじめご了承いただければと思います。